寄付月間2020公式認定企画 海外ドラマに見るファンドレイジングと寄付Vol.2

1年の終わりに寄付について考えるキャンペーンの寄付月間2020に合わせて連載を始めた「海外ドラマに見るファンドレイジングと寄付」。前回は勝手に連動の非公式企画でしたが、今回のvol.2からは、正式に寄付月間2020の公式認定企画となりました。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、今回ご紹介するのは、10月にNetflixで公開されたばかりの「エミリー、パリへ行く」です。

エミリー、パリへ行く(原題:Emily in Paris)

シカゴのマーケティング会社で働くエミリー・クーパー(リリー・コリンズ)は、ひょんなことから、フランスに赴任。憧れのパリで暮らし、働き、様々な人と出会い…というお話です。仕事をしにパリに来たくせにフランス語も話せないのと意地悪されながらも、登場人物はほとんど英語で会話。このダイバーシティの時代にパリの人々はかなりステレオタイプな描かれ方で、いかにものアメリカ人から見たフランスが舞台のドラマです。実際に、フランス人の間ではあまり評判はよろしくないようですが、子どもの頃からフランスへの憧れが人一倍強いのに、未だ行ったことがなくて、しかも英会話勉強中の私にはぴったりのドラマでした。リリー・コリンズは表情豊かで可愛いし、毎回チェンジするファッションはそれだけでスタイルブックが作れるくらい見ていて楽しい。そして、パリの風景は素敵だし、1話30分と短めなので、もう3周くらい観てしまいました。

ファンドレイジングの場面が登場するのは、第9話。

ある日、ルーブル・アメリカ友の会(American Friends of the Louvre 略してAFL)のジュディス・ロバートソンから電話がかかってきます。ルーブル・アメリカ友の会とは、どうやらルーブル美術館を支援するアメリカ人の組織のようです。今度、ルーブル美術館の支援のためのチャリティ・オークションを開催するので、エミリーの顧客で大御所ファッション・デザイナーのピエール・カドーにドレスを提供するように頼んでほしいとの依頼です。このジュディス・ロバートソンは、なかなか凄腕のファンドレイザーのようです。

Judith —Do you think that Pierre would donate a dress to be auctioned for the AFL?

Emily —Well, first of all, Pierre is wonderful and… and very charitable, but, um, well, he’s also very particular about his image.

Judith —Oh, of course. I mean, it’s gonna be a big to-do. It’ll be a whole lot of press coverage.

Emily —Well, wow. Um, from a marketing point of view, I don’t see how that couldn’t be good for his brand, so I’ll definitely ask him.

Judith —Très bien.

引用元 Netflix Emily in Paris 1-9

ちなみに、ルーブル・アメリカ友の会は実在する団体です。アメリカ合衆国に居住する米国人もしくは外国人の寄付者は、アメリカ合衆国の税制優遇措置を受けることができるそうです。

エミリーは、ピエール・カドーの甥で事務責任者のマテュー・カドーにAFLへのドレスの提供を頼みます。

Emily —Okay, so, the American Friends of the Louvre are hosting this big charity event and asked if Pierre would donate a dress.

Mathieu —Oh. Is that how it works? We pay you, and you come in and ask for favors? Oh, all right. Come by the atelier tomorrow, and we’ll see if there’s a dress that works.

Emily —Oh, thank you. I really appreciate it.

引用元 Netflix Emily in Paris 1-9

マテューは、顧客に頼み事をするのかい?と言いつつもドレスの寄付を約束してくれました。ファンドレイザーとしては、ドレスを寄付することで、ピエール・カドーにどんなメリットがあるのかエミリーからもう少しきちんと説明がほしいところ。にっこり笑って相手にOKを言わせてしまうなんてちょっとずるいのではないかと、突っ込みたくなってしまいます。(ドラマですから、そこまで要求するのはちょっと厳しいかな)

チャリティ・オークションでは、ピエール・カドーから提供されたドレスをアマンダが着てお披露目、それを石油王の夫が入札するはずになっていました。しかし、アマンダの飛行機が遅れ、代わりにエミリーがドレスを着てステージに現れ、そこから事件が…という展開です。

オークションの目玉のピエール・カドーのドレスは、10,000ユーロからスタートし、最終的に38,000ユーロで落札されました。日本円に換算すると4,800,000円くらいでしょうか。(2020年12月6日時点での為替は1ユーロ=126.27円)

華やかなチャリティー・オークションの場面は必見です。富裕層から楽しく気持ちよく資金提供していただくための仕掛けとしてのチャリティー・オークションは、海外のファンドレイジングではよく使われる手法です。そんなファンドレイジングの現場を垣間見ることができる「エミリー、パリへ行く」ぜひご覧ください。

エミリーがチャリティー・オークションで着用したカモメをモチーフにした美しいドレスは2分17秒あたりから見られます。

「エミリー、パリへ行く」の本編はNetflixからどうぞ。→https://www.netflix.com/title/81037371?s=i&trkid=13747225

寄付月間 -Giving December-

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