FRJ2020を終えて、はじまりの一歩

9月5日から12日までオンラインで開催されたFRJ2020(ファンドレイジング・日本/主催:認定NPO法人日本ファンドレイジング協会)が閉幕した。正確には、9月30日までサイトは開いているので、セッションの録画動画を見ることができたり、参加者同士が交流できたりはするが、ひとまず一区切り。

ファンドレイジング・日本(FRJ)は、非営利・営利の垣根を越えて社会を変える挑戦を続ける人々が一堂に会し、 寄付・社会的投資に関する最新動向、非営利組織の資金調達に関する事例や、最先端のサービスを紹介する日本で唯一のファンドレイジング・カンファレンスで、2010年から毎年開催されている。コロナ禍の今年は、初めて完全オンラインで開催され、それに伴い会期がそれまでの2日間から8日間に延長された。

この8日間は時間の許す限りオンラインでセッションを視聴し、忙しくも充実した日々を過ごすことができた。身近にファンドレイジングについて話す相手がいないため日常ではなかなか触れることができないファンドレイジング共通言語をここぞとばかりたっぷりと充電する。普段の仕事から離れて、ファンドレイジングの基本を見直したり、最新の活動の事例を学んだり。きっと草津の音楽祭を受講する受講生のみなさんもこんな感じなんだろうなと思う。

一年に一度の機会だから、自分を見つめなおし、次はこうなろうという目標を立てることができる場でもある。FRJでは、毎回、1年後の自分へのメッセージをはがきに書いて、協会に預ける。すると、次のFRJの直前にそのはがきが届くのである。忘れたころに届く自分のへのメッセージは、うれしいと同時にちょっと恥ずかしくもあるが、それでもFRJを終えて希望とやる気に満ちていた前年の自分を思い出し、今回のFRJも一生懸命学ぼうという意欲を引き出してくれるのである。

はじめて参加した2018年は、認定ファンドレイザーの資格を取得してまだ間もない頃だった。会場は駒澤大学で、3月の開催だったので、古いつくりの建物は廊下の風通しが良すぎて、ものすごく寒かったが、校内はWi-Fiが飛んでおり、大教室の机には一人ひとつの電源があって、今時の大学だなと感心した。資格保持者なのにファーストカマーオリエンテーションに参加して、隣り合わせた人に驚かれたことを覚えている。FRJに参加して、ファンドレイジングに興味をもって、という流れで資格取得を目指すのが一般的のようだから、私はかなり異例で無謀なルートでファンドレイザーの世界に飛び込んだのだと、今ならわかる。講師以外では初めて本物のファンドレイザーの先輩方に会い、思い切りビビってしまった。その年のはがきには「自分に自信を持てるような自分になれ。」と書いた。

翌2019年のFRJは、10回記念大会で9月に開催され、前回大会から1年半が経っていた。まだファンドレイザーとしての自分には自信が持てなかったが、なにか一つ挑戦をしようと思い、とあるセッションの司会に応募した。自分の発表をするわけではないのだが、人前で話すことは、大人になってから狭いコミュニティで生きている私にとってはたいへんなことだった。そして、司会席から仰ぎ見る登壇者は、自信に満ち溢れていてまぶしかった。この年のはがきには「アウトプットできる人になれ」と書いた。

今年は、まだアウトプットできる自分にはなっていなかった。でも、このコミュニティに一年ぶりに戻ってきたことがうれしくて、何か役に立ちたいと思っていた。プロフィールにこの大会のWISHを記載する欄があり、「たくさんのチャレンジが生まれる場。誰かの背中を押せたらと思います。」と書いた。自分はまだアウトプットできるまでにはなっていないけれど、たくさんの仲間のチャレンジを目撃して、応援したいと思ったのだ。

群馬県には、准認定ファンドレイザーが8人いるが、認定ファンドレイザーは私一人。群馬県在住とはいえ、はじっこの草津温泉に暮らしていて、県内のファンドレイザーの知り合いは全くいなかったので、群馬のファンドレイザーの輪を作りたいと自分が認定ファンドレイザーになった時からずっと思っていた。

期間中は、参加者がイベントなどを企画すると、スピンオフ企画として紹介してもらえるようになっていた。北信越でのギャザリングの紹介を見て、群馬でもやってみようかなと思った。そこで、群馬出身のファンドレイザーの星、山田さんに相談してみたら、「おお、それはいいですね。」と背中を押してもらえた。早速イベントを準備して、スピンオフ企画として申請した。

期間中に認定ファンドレイザーのギャザリングが開催された。代表理事の鵜尾さんが、「このファンドレイザーのつながりは、ウィットネス(承認)のあるコミュニティだ」とおっしゃっていた。つまり、誰かの活動は、必ず誰かが見ていて、背中を押すのだと。

その後、鵜尾さんに「群馬でもギャザリングを行おうという自発的な動きがある。」と紹介していただいた。自分の小さな一歩に代表が気付いてくれていたことに驚くと同時に、また、背中を押していただいた。

そして、今、私はこの文を書いている。少しずつ、自分がファンドレイザーとして考えていることや気づきを言葉にしてみようと思う。もしかしたら、私の考えていることや言葉が誰かの役に立つかもしれないから。もしかしたら、誰かの背中を押すことができるかもしれない。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

WordPress.com.

ページ先頭へ ↑

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。